筆記試験対策|技術士第二次試験

勉強法について

 一昔前の試験対策として、技術的キーワードに対して、色々調べて論文としてまとめ、それらをひたすら覚えるという方法があります。これは現在の試験内容ではほとんど無意味、というか非常に非効率的な方法であると私は考えます。そもそも調べた内容をまとめただけのものを論文とは言いません。二次試験において技術的知識はすでに前提です。今更それを深める勉強ばかりをしていても、効果的とは言えません。

 技術士二次試験で問われるのは、詰め込んだ知識よりも、それらの知識をどのように活用・応用して、目の前の技術的課題に対応するか?です。そして二次試験に合格するためには、高度な論理的考察に基づく妥当な課題解決プロセスを導くことができなければなりません。この辺の能力はやはり普段の業務で培われるものだと考えます。"試験対策は業務から"で述べたような仕事への取り組み方を実践していくことが、効果的な試験対策となると考えています。

JIKOの勉強法

 私の勉強場所は通勤の電車の中のみです。基本は"試験対策は業務から"を実践しています。それ以外にやったことを以下に書きますが、大したことはやっていません。逆に電車の中なので大したことができません。たまにノートを開いて計算もしていましたが、ほとんどは関連技術の本を読むことが中心です。

  • 選択科目に関する基礎理論の復習
    • 私は機械力学を選択したので、振動理論について基礎的な内容を復習しました。ここで解説している程度の内容です。試験では理論的に説明する問題もありますので、自分で計算できるようにしておきましょう。
  • 技術関連の本を読む
    • 選択科目以外の機械工学全般を復習するために、機械工学便覧や機械加工、金属材料、材料力学など本をちょこちょこ読んでいました。その他、技術士二次試験関連の対策本となども数冊読みました。

 気が付いたかもしれませんが、よくある論文作成の練習はまったくやっていません。しかし、業務で技術的な検討結果を報告書としてまとめるということを普段からやっていたので、それが二次の筆記試験対策となっていたのかもしれません。

筆記試験のポイント

書き始めが肝心

 二次の筆記試験はすべて論述式であり、専門分野に対する深い知識はもちろんのこと、何より文章力が試されます。ここで言う文章力とは、当然の如く文学的な文章力ではなく、論理展開がしっかりした技術的文章を構成する能力のことです。手書きなので書き直しがあまりたくさんはできません。書き始める前の短い時間で、論理的飛躍や矛盾のない構成を考えなければなりません。ここで誤ると取り返しが付かなくなり、時間切れとなります。逆に始めにしっかりした論理展開がイメージできれば、あとは一気に書くのみです。

 私は問題を見てから書き始めるまでに恐らく20〜30分程度を要したと思います。パソコンならいきなり書き始めても、後で構成を変更したり、切り貼りしたり簡単ですが、手書きなのでその様にはいきません。多少の時間を使っても、しっかり書く内容をイメージしてから書き始めることが肝心です。その方が途中で書き直すことを考えると、結果的に効率的だと思います。

基礎が肝心

 二次試験とはいえ、やはり基礎的知識は重要です。しかし一次試験のように直接的に基礎知識を問うというよりは、基礎的な知識を実際の問題に適用して論理的な考察ができるかどうかを試す問題がでます。これも実務で養われる能力ですので、勉強した基礎知識をそれで終わらせずに自分の仕事に生かしていくことを心がけることが重要です。

問題解決力が問われる

 問題解決能力とは、高度な論理的考察に基づく妥当な課題解決プロセスを導くことができる能力です。二次の筆記試験ではこれを問う問題がでます。しかし、問題としてはある程度漠然としていて、詳しい状況設定は受験者に任せられています。したがってこのような問題では、自分の得意とする分野に持っていき、普段やっている仕事のプロセスを書けばよいのです。実務ではさまざまな問題に直面し、それらを一つ一つ解決しながら業務を遂行しなければなりません。普段から技術士にふさわしい対応が取れて入れば、このような問題は恐くありません。自分で都合のいいように状況設定できる分、実務よりある意味簡単です。

文具にこだわる

 筆記試験では1日に数千字を手で書く必要があります。パソコンを使うことが多い現代では、まず書くことで腕がかなり疲れてしまいます。また、試験中には部分的に書き直したりということも多々あります。そこで、書くもの、消すものにはこだわって、なるべく使いやすいものを選ぶようにしましょう。

書くもの

 私が愛用したのはミツビシ αゲルHDシャープペンです。グリップのところに衝撃吸収剤アルファゲルが使われ、非常にやわらかい持ち心地です。たくさん書いても疲れづらいです。通常のシャープペンですと、書いてるうちに中指のペンと接触している部分が痛くなりますが、これを使うとその様なことになりづらいです。技術士試験に限らず、筆記試験では必ず使っています。

消すもの

 いわゆる消しゴムのことですが、書いたものを全部消すなら普通の消しゴムで十分です。しかし、試験では文中の一文字だけ間違ってしまったので書き直したいということがよくあります。これを普通の消しゴムで消すと、周りの文字まで若干消えてしまうため、それを書き直したりといろいろやっていると、最終的に汚くなってしまうこともあります。そんな時に便利なのがKOKUYO消しゴム<カドケシプチ>。角がたくさんあるので細かい部分を消す時に非常に便利です。角の節約のため、通常の消しゴムと併用した方がよいです。