試験の概要|技術士第二次試験
(本項では総合技術監理部門に関する案内は省略しています。試験制度の詳しい内容は日本技術士会のサイトの試験・登録情報を参照してください)
技術士第二次試験について
"はじめに"のページでも書きましたが、技術士第二次試験では、計画、研究、設計、分析、試験、評価の業務において、高等の専門的応用能力を有しているか、また、高い倫理観を備えているかが問われます。技術力と技術者倫理、それらを総合的に判断して、技術士としてふさわしい人材かどうかを評価されることになります。
受験資格
- 技術士補となる資格を有していること
- これは技術士第一次試験に合格しているか、JABEE認定校を修了しているか、のどちらかです。
- 以下のいずれかの業務経験を有していること
- 技術士補として登録した期間、もしくは優秀は技術者の下で指導を受けた期間が4年を超える者
- 科学技術に関する業務に従事した期間が7年を超える者
修士もしくは博士課程を修了している方は、その研究経歴を2年を限度に算入することができます。
試験の方法
第二次試験は、筆記試験と口答試験により行われます。口答試験は筆記試験に合格した者のみ受験することができます。
(1)筆記試験
筆記試験は、21技術部門の中から、あらかじめ選択する1技術部門に対応する「必須科目」と、各技術部門に設定された「選択科目」の中から、あらかじめ選択する「選択科目」についての試験が行われます。
筆記試験の内容
機械部門の選択科目一覧
- 機械設計
- 材料力学
- 機械力学・制御
- 動力エネルギー
- 熱工学
- 流体工学
- 加工・ファクトリーオートメーション及び産業機械
- 交通・物流機械及び建設機械
- ロボット
- 情報・精密機器
(2)口頭試験
口頭試験は筆記試験合格者に対してのみ実施され、事前に、「専門とする事 項」に関する技術的体験論文(図表等を含め3,000字以内でA4用紙2枚以内とし、白 黒とする。)を提出する必要があります。
試問される内容は以下の通りです。口頭試験時間は45分です。
- 受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容と応用能力
- 必須科目及び選択科目に関する技術士として必要な専門知識及び見識
- 技術士としての適格性及び一般的知識
合否決定基準
1.筆記試験
合格適格者は、選択科目及び必須科目の各々の得点が60%以上の者とする。
2.口頭試験
経歴及び応用能力、体系的専門知識、技術に対する見識、技術者 倫理、技術士制度の認識その他の得点がそれぞれ60%以上の者とする。